4月9日(日)晴れ、雲多し
今日は憧れのエスペランスに行く予定。
泊まったキャラバンパークから200qの距離だ。犬と子供達に見送られ、9:30に出発した。
同じように続く景色の中、遠くに白い山のようなものが見えてきた。近づいて行くと、どうやら砂丘のようだ。海がすぐ近くにあるに違いない。
M/Hが左折し、水辺の畔に駐車した。ピンクレイクだ。
ソルトレイクに残った塩分の濃い水が、微生物の働きでピンクに見えるらしい。そう言われれば、遠くの方がちょこっとピンクかな?
上から見た方がいいかも知れない、と言うことで展望台へ移動した。展望台から見ると、確かにピンクだ。(でも、のんびり、じっくり見る程じゃない、というのが感想です。)今日は海!海を見に来たんだし。

展望台から走ること30分、急な坂をゆっくり下っていくと紺色、青、深緑、エメラルドグリーンに白い波の海が見えてきた。やった!TVで見て以来、ずっと憧れ続けてきたエスペランスの海だ!イレブンマイルズビーチという名前らしい。
逸る気持ちを抑えて、海岸に降りて行く。
岩場に着く頃には靴下を脱いで、犬のごとく走っていた。砂浜に降りる。なんて見事な海の色。限りなく透明な水なのに、全体を見渡すと、何とも言えない絶妙なコントラストで色が変化し、もう、水自体に色が着いているとしか思えない。
同行の2人のことはすっかり忘れてしまい、波打ち際を歩いてゆく。
入り江のカーブを曲がると、2人の姿はもう見えず、こんなにきれいな海を私1人で独占している気分。
膝まで海に浸かると、水はまだ温かい。ここは南部にあるので、泳げるほど気温が高くない事が残念だ。
色は南の海なのに、波は結構荒く、風も強い。年甲斐もなく、短パンが濡れるほど波遊びをしてしまった。
ちょっと疲れたので、砂浜に腰を下ろし、また海を見る。
この先は南極大陸なんだ。すごい所に来ちゃった!!なんてきれいな海!このまま突然津波が来て、ここで死んじゃってもまあ、良いか。こんなきれいな海で死ねたら、幸せってもんだ。
気が付くと、ずっと顔が笑っている。たった1人で海を見ているだけなのに、笑顔が止められない。此処に居るだけでなんて幸せなんだろう。
エスペランスは、スペイン語で「希望」と言う意味だそうだ。わかるなぁ。  
ずっと居たかったけど、もう1つ、とりちゃんお薦めのラッキーベイと言う海岸があるらしい。そこは国立公園の中にあり、真っ白な砂浜は、鳴き砂で有名だそうだ。
今度は夏に来ることにして、ひとまず、移動することにした。約60q走り、国立公園の中へ。

ゲートに近づくと、道の真ん中にワラビーが居る。観光客から貰ったらしいリンゴを、呑気に食べている。お食事中のワラビーに細心の注意を払い、私達も、他の車も、道の端を通り公園内へ。
ラッキーベイの傍にはキャラバンパーク、テントキャンプサイトが有る
が、設備はトイレだけのシンプルなものだ。夜になると、野生動物もやってくるらしい。

ラッキーベイはとても不思議な海岸だ。裸足で立つと、どっしりとした細かい砂の感触が伝わって来る。
足で砂を擦ると、キュッキュッと心地よい音がする。目に眩しいほど白い砂は、水分をたっぷり含んでいて、波が去った後もしっとりと濡れている感じだ。
粒子が細かいため、車の乗り入れも出来る。M/Hを移動して、白い砂、青い海を見ながら遅い昼食にすることにした。
パースで買ったインスタントラーメンだけど、景色が素晴らしいごちそうになった。
その後はエスペランスベイのキャラバンパークへ。さすがに観光地、日曜日の夜だというのにサイトはいっぱい。
人はいっぱい居るが、誰も干渉せず、個人単位で過ごしているので、場内はとても静かだ。


夕食はポークジンジャー、キャベツの千切りと浅漬け、ご飯、みそ汁。シャワーを浴び、12:00頃眠りについた。
この夜、ワインは1箱完全に無くなり、あと1箱も残り少ない。
どうなっているの? 私達の酒量は。



本日の走行距離と経由地  Ravensthorpe 〜 Esperance 351q
宿泊場所         Esperaance Cnr Goldfields & Norseman Rds. 2km
   Esperance Shire Caravan Park
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