4月10日(月)晴れ
昨夜の残りでさっと朝食を済ませ、きれいな海に名残惜しい気持ちを抱きながらも、キャラバンパークを後にした。
今日は移動日なのだ。560qを一気に走り、その名もサザンクロスという街まで行く。






オーストラリアもこの時期は道路工事が多いのか、あっちこっちで工事中だ。
アスファルトが剥がされたラフロードを走ると、赤土が舞い上がり、前が見えないくらいだ。
途中、道路工事のための特殊車輌が通過するため、道路の左端で10分近く止まって待つことになった。親切な工事関係の方が、「あと2分ほど待って」と、わざわざ止まっている車輌1台1台に声を掛けてくれるので、そんなにイライラしないで待っていられる。
それにしても、いったい何が来るのだろう?と、前方を見ていたら、もうもうと土煙を上げて、とてつもなく大きな物体が近づいてきた。何だ、これは!??今まで1度も見たことが無い、何と形容すればいいのか。
アニメに出てくる要塞にタイヤを付けた様な、どでかい車輌。幅は5メートル近くあるのではないか。あまりの大きさに呆気にとられ、ビデオもカメラも撮るのを忘れてしまった。でかい国には、でかい車が有るもんだ。
でかいと言えば、オーストラリアのトラック野郎、ロードトレインの存在も特筆ものだ。 トレーラーヘッドに短くて2連、長ければ4連、5連とトレーラーをつないで走っている。 まさかそんなに長いとは知らずに、追い越しを掛けたら冷や汗もの間違いなし。
対向車でも来た日には・・・キャー、こわーい!
怖いと言えば、また、運悪くバッタの大群に出会ってしまった。バッタの体液でフロントガラスはグチャグチャ。バチバチと音を立て、バッタが体当たりをしてくる。殿様バッタのような形で、何と足が赤い。仮面ライダーアマゾンみたいな色合いというか、それがワイパーあたりに10匹、20匹と落ちてきてヒクヒクしている姿は、本当に「怖い!」の一言です。
虫と土埃を気にしなければドライブはとても快適。30分位、他の車と出会わないのは当たり前だが、対向車と出会った時がまた楽しい。
すれ違いざまに手を挙げて、みんな挨拶してくれるのだ。「気を付けて行けよ」って気持ちが伝わってくる。袖触れ合うも多生の縁と言うが、今すれ違ったのあの人も、この人も、何かのご縁があったということか。
午後1:00過ぎに、ノースマンという小さな街のGSに入った。
旅の途中と思われるご年輩のご夫婦が、身を乗り出すようにして、こちらを見ている。にっこり笑って挨拶すると、2人とも極上の笑顔で返してくれた。たったそれだけの事だけど、今も心に強く残っている。
給油を終え、次のパーキングで昼食のハムサンドを作る。
外に出れば、今度はハエの大群に襲われるだろうから、食事はいつも車内となる。

ハイウェイには何qかおきにパーキングがあって、ゴミ箱が2個、必ず置いてある所を見ると、わざわざ此処までやって来てゴミを処分してくれる人がいるわけだ。
私達はゴミはキャラバンパークまで持っていくことにして、また走り出す。まだ後、300q近く走るんだ。
気合いを入れていこう!

と、突然「停めて!停めて!」と、とりちゃんが叫ぶ。野生のエミュー発見です。
始めて見たエミューは、茶色で木と同化しており、私ではとうてい見つけられなかったに違いない。さすがはオーストラリア1周体験者。Thank youです。


その後、もう1度別の野生のエミューに遭遇し、予定通りの時間にキャラバンパークにたどり着いた。
夕食はシーザーサラダ、グリルしたオイルサーディン、焼きそばと、もう飽きたけどオージービーフ。
食欲は落ちたが、酒量は落ちない。この夜、遂に全てのワインを飲みきってしまった。
飲み過ぎでしょう、1日に2gのワインが無くなるなんて。でも悪酔いしません。
翌朝はスッキリと目覚めてしまう。添加物の違いなのかな。
でもとりちゃんは「このワインには薬が入っている」と言い続けている。「なんで?」と聞いたところ、記憶がなくなるほど酔っぱらうからとの返事。そりゃ、単に飲みすぎだってば。


走行距離と経由地 Ecperance 〜 Norseman 〜 Coolardie〜 Southern Cross 566q
宿泊場所     Southern Cross Great Eastern Hwy  Sonthern Cross Caravan Park
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