余裕を持ってスケジュールを組んだので、出発まで２時間近くある。
パース発が１３：２０、シドニー着１９：４５。飛行時間は４時間５分だが、パースとシドニーでは２時間の時差がある。シドニーと日本ではプラス１時間。
夫である宮ちゃんの努力のお陰で、割と色々な国に連れて行ってもらったと感謝しているが、時間をプラスするのは初めてだ。何だか損した気分。
国内線といえ、さすがに４時間以上かかる空の旅では、しっかりとした量の食事が出た。後ろに引っ張られるような眠気に身を任せ、４時間の旅は終わった。
シドニーに着きました。
宮ちゃんと私は初めて訪問する都市、とりちゃんには貴重な２０代の一番良い頃を過ごした街。
空港から、親切なドライバーの操るタクシーに乗って、約１５分。ハイドパークという公園の前に達つハイドパークプラザホテルが、これから４日間、我々の拠点となる宿だ。
広々としたリビングダイニングにキッチン、２ベットルーム、トイレシャワー、私達の家よりずっと広いね。
今夜は和食にし、ゆっくり酒でも飲もうということになり、ホテルのすぐ裏にある日本食レストラン「おりがみ」に出掛けた。
日本人のご夫婦と息子さんでやっている「おりがみ」は、量も多く、値段も手頃に思えたが、お客さんはオージーばかりで日本人は居ない。
観光客なら来るのだろうが、８年前のとりちゃんのように、ワーキングホリデーでシドニーに在中の若者には、日本食は高級みたいだ。
店のママさんのお話しでは、開店から１２年、市場のマグロの値段は３～４倍に跳ね上がってしまったそうだ。
しかし、料理の値段を仕入れ値と同じだけ値上げするわけにもいかず、利幅が圧迫され、お店をたたんでしまった日本食レストランも数多くあるらしい。
近頃は景気も良くないので、思い切って１週間店を休み、明日から３年ぶり日本に帰るとのこと。
「日本に帰ったら何が１番食べたいですか？」宮ちゃんの質問に、恥ずかしそうに笑いながら「ラーメン」と答えてくれた。
ほろ酔い気分でホテルに戻り、明日の午前中はゆっくり休むことにしてベッドに入った。キャンプは終わってしまったけど、旅はあと３日間ある。
今日と違う明日に期待して、今夜はお休みなさい。
