何でも野生のカンガルーも近くに住んでいて、運がよいと見られるらしい。
今日のチェックイン当番は私のため、中に入り声を掛けると、ものすごく人の良さそうなお婆ちゃまが対応してくれた。１泊パワーサイトで１４＄。
こんなに条件の良いところなのに、なんて安いんだろう？
お婆ちゃまは親切に「裏にはカンガルーが居るし、鳥もいるし、ビーチではまだ泳げるわよ。」とか説明しながら奥に一旦入ってゆく。どうしたんだろうと思っていたらなんと！ワラビーの赤ちゃんを抱っこして戻ってきた。
これがまた、可愛いのなんのって！連れて帰りたい！ワラビーの体に触らせて貰う。
本当にぬいぐるみの様だ。毛もとても柔らかく、何より暖かい。
尻尾は堅くてしかっりしているがやはり暖かい。縫いぐるみみたいに可愛いのに、伝わって来る体温には感動します。
親とはぐれてしまったのか、お婆ちゃまは何やら説明してくれているけど、早口でさっぱりわからない。
と、ワラビーの左足を指さしている。怪我をしていたらしい。
傷口はもう瘡蓋になっていたけど、見つけられたときは大きな怪我だったのかも・・・優しい人に助けられて良かったね。
怪我が治って、もう少し大きくなったら自然の中にかえすのだろう。と勝手に想像した。
とりあえずサイトにM/Hを停めて、ビーチに出ることにした。
さっきのお婆ちゃまに、ビーチまでの道を教えて頂き歩き始めたが、結構アップダウンがあってきつい。でも、途中の道にはカンガルーらしき足跡や、フンがゴロゴロしている。今にもブッシュから飛び出して来そうに、いい具合に倒れた灌木もあって、これは本当に居るなと、期待が大きくなる。
ビーチに出ると、風が強い。そのため波も荒く、泳ぐにはちょっと危険かなと思う。そのまま、ぼーっと海を眺め３０分、すごすごとサイトに引き返してしまった。
シャワーを浴びて、比較的ましな服に着替え、珍しくお化粧もして、
キャラバンパークお薦めのレストランについた頃は、外は暗くなっていたけど、まだお客さんは我々の他１組だけ。
VBを飲みながらメニューに見入るが、お目当てのロックロブスターは、マーケットプライスと書いてある。
時価ってことだな。お寿司屋さんでこう書いてあると、とっても怖くて注文できない小心者の私だが、折角のバースディディナーだもの、今日くらいは豪勢に！！！
ウエイトレスさんがやって来て、どうやら、今日の値段を言っているらしいが、私にはオージーイングリッシュを聞き取ることが出来ない。（正直、今までの旅の中で、今回が１番言葉に困っています。）
それでもオーダーを済ませ、料理が来るのを待つことに。（シーフードチャウダー３人分、タコのパスタ１人分、ボイルドロブスター、クリーミーロブスター各１人前と白ワインを１本。）
お味？お味はもう最高！！
チャウダーは、何とも言えない海の味をぎゅうっと詰め込んでいてなめらか。パスタはピリ辛で量はたっぷり。
そしてロブスター、歯応え、味とも言うこと無し。（恥ずかしながら、こんなに大きなエビは、今まで食べたことが無い）
よく、海外の魚介は大味だというけど、西オーストラリアのロブスターはそんなことありません。そんでもって、これはロブスターではなく、ちゃんとした伊勢海老です。高級な食材だから、日本では滅多に口にする事が無い、伊勢海老です。
感動、気をよくした私達は、デザートとコーヒーまでしっかりいただき大満足。
やっぱり、肉より海の物が体に馴染むなあ。もたれる感じが全然ない。
で、全部で１５０＄でした！日本で同じものを食べたら、どんな事になっただろう？
西オーストラリアに来たら、是非ロブスターを食べてみて下さい。それも、ホテルのレストランでなく、街のレストランで。
言葉が良くわからなくても大丈夫。オージーはとても親切、きっと何とかなります。
キャラバンパークに戻ると、月明かりが各サイトを照らしていて、とてもきれい。
遠くに波の音が聞こえ、星も見えている。良い所だなと、しみじみ思う。
ここは、トイレ、シャワー、ランドリー共、とても清潔で虫１匹いない。
家族で経営しているらしく、スタッフの方々は親切で気さく、
とってもお薦めのキャンプ場です。ハイウェイのすぐ脇にあるため、時々通過する車の音は聞こえるが、うるさい程ではないし、街までたった
１１㎞と、買い物にも便利だ。
もう１泊出来たら、どんなに良いだろう。心から残念に思いながら眠りについた。
今日はまた海沿いを走ることになる。
