4月6日(木)晴れ
日本時間4月6日午前6:30。
パースの時間で同日午前5:30。朝食も終了し、後30分ほどで到着なのに外は真っ暗。
「なかなか明るくならないね」と話しながら窓の外を何度も見るが、漆黒の暗闇のまま。飛行機は黙々と飛び続けている。
5:50ようやく眼下に街の灯りがぽつぽつと見え始めた頃に、飛行機が旋回を始めた。 すると、真っ暗だと思っていた空と陸の境い目が鮮やかな紅色に染まっているではないか。
「うわ」思わず声を上げてしまった。 まもなくパース国際空港の滑走路の誘導灯が見え始め、それが次第に大きくなってゆく。


ドン!と音をたて、飛行機は無事着陸した。オーストラリア上陸の瞬間だ。
不安に思っていた入国手続きもあっけなく思うほどスムーズに終わり、到着から20分ほどで空港の外に出られた。
外はすっかり明るくなり、朝の空気はひんやりと肌寒い。何気なく目をやった木々の間から太陽が顔を出し、グングン昇っていく。
「本当にオーストラリアに来たんだ、やっりー!」やっと実感がわいてきた。





タクシーでホテルに向かうが、何分にも朝早い時間のためチェックインはできず、荷物を預けてパースの中心地に出掛けることにした。
しかし、まだ朝の8:00前。通勤のサラリーマンの姿もまだまばらだし、朝食は飛行機の中で済ませているので、仕方なく闇雲に歩き回ること1時間半。
その頃には気温も上がり、中心街は働く人々、カフェでゆっくりとくつろぐ人々でいっぱいになっていた。皆、思い思いのファッションに身を包んでいる。サラリーマンはスーツ姿としても、ぶ厚いコートを着て冬装備のお婆さん、Tシャツ短パンのおじさん、短い丈のスリップドレス姿の若い女性、はては裸足で歩く少年まで、なんて季節感の無い所なんだろう。


我々もオージーにならって、カプチーノとトーストサンドで2度目の朝食を取り、さてまた活動開始。
興味をもったお店に片っ端から入って行く。日本人の感覚からするとオーストラリアは物価が安い。
食事も安くてボリュームもあり、かといってアメリカの様な大雑把な作り方はしていない。
洋服類はサイズがとっても豊富で、値段も手頃だ。ちなみに宮ちゃん(私の夫でございます)はLeeのジーンズをA$29でGet。(1オーストラリアドル約62円としても1,800円)ねっ良いお買い物でしょ。


パースで何より良いなと思ったのは、無料で運行されるバスだ。
パースの中心部だけだが、東西をRedCAT、南北をBlueCAT(本当に猫の絵が描かれたバス)が走っていて、勿論観光客も利用できる。駅まで10分程だけど荷物が多くて大変とか、突然雨が降ってきた、なんて時にも本当に気軽に利用できる市民の足だ。税金で賄っているのだろうが、こういうサービスを受けられるのなら、税金の払い甲斐もあるってものだ。ね、そう思わない?そして、肝心の住民達は、親切で気さくな方が多いように思う。
慣れない英語で四苦八苦していれば、こちらの言いたいことを何とか理解しようと我慢強く聞いてくれる。目が合うと、(難癖を付ける、どこかの国の一部の方々に爪の垢でも飲んだら如何?と言いたいくらい)「Hi」と気軽に人なつっこい笑顔で挨拶してくれる。気持ちいいよね。
全然知らない人でもそう言う風に言ってもらえたら、こっちだって思わず笑顔になってしまう。
あえて難点を挙げるなら、繁華街のトイレがわかりにくいことだろうか。人が集まる所には必ずトイレが有るはずなんだけど、何度も困って探し回った。 
やっと見つけても有料ということも多い。特に女性用は。と言ってもたった30¢だけどね。
でも有料トイレは、ロッカーや授乳室も有るところがほとんど。入口におばちゃまがどんと座っていて、小銭がなければお釣りをくれるし、無防備になる場所だからこそ、見張りがいてくれることで安心できて良いかも知れない。
でもね、夜遅い時間になると閉まってしまうんです。まだ夜の9時前だったと思うんだけど、あてにして行ったら見事に閉まっていて、さあ大変。男性用は開いていたのにね。
それでどうしたかって?入りましたよ、男性トイレ!!背に腹は代えられないもの。
誰も入ってない事を確認してから、宮ちゃんに見張ってもらって、ダーっと駆け込んでまたダーと出てくる、貴重な体験でした。はい。

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