9月17日
晴れ。
気持ちの良い目覚め。冷たい空気に体も頭もすぐに覚醒する。
昨夜頑張って走ったので、目指す網走港まではほんの15qほどの距離だ。

食材を買うために立ち寄った朝市では、朝市定食なる物が存在した。
ご飯、みそ汁、漬け物がセットで400円。
魚貝類は秋刀魚、ほっけ、カレイにホタテの、どれを選んでも焼いてもらって100円!!500円で豪華朝ご飯が食べられるわけだ。
その他、都内では滅多にお目にかかれない八角等を、刺身にしてくれて500円
だという。 もう浅ましく、あれもこれもそれも全部食べた〜い!!
結局、八角とホッキ貝の刺身、焼きホタテを足したホッケ定食という超豪華朝食
を頂きました。 あ〜、贅沢だ!なのに、安い、旨い!!幸せだぁ〜
さて駐車場に戻ってみれば、漁船が帰港しており、捕れたばかりの鮭をコンテナ
に移動している真っ最中だった。
北の漁港らしい光景に興味を示した男どもは、デジカメ片手に防波堤方向に出掛
けていった。 残った女子供は、束の間のお喋りタイムに..と思っていたら、
興奮状態の男どもが戻ってきた。

どうやら、防波堤でかなりの大物が釣れているらしい。よくよく聞けば、鮭が釣
り上げられるのを目撃したそうな。「鮭って防波堤で釣れるの???」
素朴な疑問はしょのままに、いそいそと車ごと移動し、早速釣りを始めることに。
最年長の私は(言いたくないけど)この時間を利用し、朝食後の惰眠を貪る事に
した。
だから全く知らなかったのだけど、網走港での釣りは大変な体験だったらしい。
釣りデビュー!

大興奮の釣りを終えてから、せっかく此処まで来たのだから と言うことで、
「網走監博物館」見物をすることになった。
今ではすっかり観光化されてし、遠目で見る鑑別所は、秋の明るい光の中で広々
とした土地に建物が点在していて、とても奇麗に見えた。
が、一歩中にはいると、さすがに本物、全国にその名が轟く網走監獄だ。
もっともよくよく説明を読めば、網走刑務所の旧獄舎を移転したんだそうな。
でも、迫力は充分にあった。
入ってすぐ左に面会用の小屋が建っている。
面会に来た奥様らしき人形と、顔を歪めた囚人。監視官の目は厳しい。
ご丁寧に奥様の背には、幼い子供がオンブされていていたりして。
その他、丸太1本を枕に、ズラズラと並んで眠る囚人達の人形もあった。
起床時には、その丸太を叩けば、全員が一斉に目覚めるという具合だ。
この方法は、後にタコ部屋でも採用されるようになったという、笑えない説明に
妙に納得した。
お土産物屋さんに並ぶ、網走監獄土産はネーミングがどれも大変ユニークだ。
「網走監獄から出てきました」「見るのはよいが、入っちゃいけない網走監獄」
etc...おっしゃる通りです!
今夜の宿、知床国設キャンプ場に急ぐ。知床は落陽が奇麗だそうで、間に合う
ようにと海岸線をひた走っていたが、途中、鮭の遡上を見ることが出来た。
生まれた川に戻ってきた鮭たちは、我が身を傷つけながらも、浅い川を遡って行
く。 何度も流れに戻され、岩に阻まれながらもめげずに。
「頑張れ〜〜!!」健気な姿に、気付けば手をグーに固めて叫んでました。
知床漁港で辺りをあかね色に染めながら、夕日が落ちる瞬間を迎えた。 ジュッ!
(お約束)
キャンプ場に着いた頃には暗くなり始めていた。 モーターホーム2台を最も
最適と思われる場所に停め、大急ぎでテーブル、イスを出し、近くの温泉へ。
食事の頃はもう真っ暗だったけど、ジンギスカンと塩ホルモン、子持ちハタハタ
の炭火焼きは美味しく、今夜も酒が旨い。
野生の鹿はこれでもかっ!!と言うほど表れるし、キャンプしていた他の方々は
フレンドリーで礼儀正しい。 とても楽しい一夜だった。