人間、幾つになっても新しい世界にチャレンジすることは素晴らしいものです。
しかも、若いうちに経験できるということは、10数年前、30代前半にして
はじめて同様の経験をした私からすると「何と幸せな事だろう」の一言に尽き
ます。
今回の「知床旅情」では、そんな随分と昔の自分を思い出しつつファミリーを
眺めていましたが、私が初めて体験したときと違って、子供達は道具としての
「モーターホーム」に素直に向き合って、上手に付き合っていたように感じまし
た。コンピューターやキーボードアレルギーと言われた臆病な大人世代が、コ
ンピューターゲームやパソコンに何の抵抗感も無く向き合っている姿に驚愕し
た、そんな気持ちで見ていたように思います。

お母さんも、はじめて体験するモーターホームのキッチンを自在に使いこなし、
まるで我が家のキッチンに立って、家族に温もりと安堵を提供するのと変わら
ぬ雰囲気で美味しい料理を楽しませてくれました。
お父さんも、はじめて運転する「左ハンドル」、しかも、その大きさときたら
通勤で利用しているバス程もある「クラスA・モーターホーム」を、いとも簡
単に乗りこなして驚かせてくれました。
10数年前、私が体験した時と「今」とでは、「モーターホーム」や「キャン
ピングカー」が、ごく自然に受け入れられてしまう変化を痛感しました。
「アメリカやヨーロッパではモーターホームやキャンピングカーは特別な乗り物
ではなく、ライフスタイルやライフプランの中に必ず登場する。ごく当たり前
の事(物)」、と私はモーターホームの師匠から教わりました。
「いつか、日本にもそんな時代が来る」と予言されていましたが、間違い無く
予言通りに、その時代は始まっているようです。
「特別」な乗り物や道具ではない、もしかしたら誰にでも必要な「道具」・・
良き時代の幕開けを感じました。
ステージアップ 代表 宮嶋政英